❖マイニング(採掘)とは
暗号通貨は、日本円など中央集権型の法定通貨と異なり、管理者がいない非中央集権型のネットワークをベースにしています。
法定通貨は、国家が信用の源泉であるのに対し、暗号通貨ではブロックチェーンが信頼性を担保します。
そのブロックチェーン上で、データ処理が正確に実施されたかを計算し、取引きを承認するのがマイニングという作業です。
マイナー(採掘者)は、膨大な計算処理能力を元に暗号解読を進め、ブロックへの追記処理を一番に済ませたマイナーに報酬として通貨が支払われます。

❖マイニングプール
データ処理は、開発当初は個人のコンピューターでも可能でしたが、段々と個人では困難になりました。
そこで、難しくなってしまったマイニング作業を「皆でやろう」というのがマイニングプールです。
現在ではほとんどのマイナーが個人ではなくプールを作ってマイニングに参加しています。
さらにこれらプールは、競争力強化のため、さらに寄り集まり、巨大化していく傾向があります。

❖ビットコインのマイニング
今までは中国が大きなシェアを占めており、特にビットコインでは「Bitmain社」が2つの世界的なプールを運営しています。
同社はマイニング専用機の開発も行ない、専用機は世界70%のシェアを持ち、まさに独占の状態です。
❖イーサリアムのマイニング
一方、イーサリアムは主にGPUを用いたマイニングが主流となり、個人での参加が増えています。
GPUマイニングでは、GPUのチューニングによって採掘量に差が出ます。
❖GPU採掘の安全性
ビットコインなどは専用機での採掘となり、他に逃げ場がありません。一方<GPUでのマイニングは、多くの種類のコインを採掘でき、イーサリアム採掘効率が合わなくなれば、即座に他のコインにターゲットを変えることができます。